スーパーで買える無添加食品の選び方|食品表示の見方も解説

読みもの

スーパーで商品を手に取った時、裏面の成分表を確認する方が増えてきたのではないかと思います。パッケージに「無添加」と書いてあるから大丈夫と思っていませんか。

この記事では、無添加生活を10年続けてきた筆者が、ラベルの読み方から気をつけたい添加物まで、はじめての方にもわかりやすくまとめました。

完璧を目指す必要はありません。まずは「知る」ことから始めましょう。

✅ この記事でわかること


そもそも「無添加食品」って何?意味を正しく知ろう

「無添加」という言葉、なんとなくからだに良さそう…というイメージはありますよね。でも実は、「無添加」に統一された定義はないのです。

法律(食品衛生法第4条)では、食品添加物とは「食品の製造・加工・保存の目的で意図的に加えられる物質」と定義されています。出典:食品衛生法第4条

つまり「無添加」は、あくまでも「その食品に特定の添加物を使っていない」という意味。すべての添加物がゼロというわけではないことが多いんです。

⚠️ よくある誤解

「化学調味料無添加」と書いてあっても、保存料や着色料は入っている場合があります。「無添加」の表示は、何が無添加なのかをセットで確認するのが大切になります。


食品ラベルの読み方|スラッシュの意味を知るだけで変わる

実は原材料の表示には、ルールがあります。このルールを知るだけで、商品選びがぐっとラクになりますよ。

スラッシュ(/)の前後を見る

加工食品の原材料表示は、以下の3パターンのいずれかで書かれています。

表示パターン意味
スラッシュ区切り「/」の後ろが添加物小麦粉、砂糖/保存料
改行区切り段落を変えた後が添加物2段落目に「着色料(赤102)」など
別欄表示「添加物」という独立した欄がある原材料名と添加物が別々に記載

また、原材料も添加物も重量が多い順に書かれています。リストの最初にある成分ほど、量が多いということ。これを頭に入れておくと、選び方がぐっと変わります。

「表示されていない添加物」があるのはなぜ?

実は一部の添加物は、表示が免除されています。これを知っておくと、余計な不安がなくなりますよ。

  • 加工助剤:製造工程で使われるが、完成品には残らないもの(例:洗浄用の次亜塩素酸水)
  • キャリーオーバー:原材料に含まれていたが、最終製品ではごく微量で効果を発揮しないもの
  • 栄養強化剤:ビタミン・ミネラルなど、栄養補給が目的のもの(一部を除く)
  • 一括名表示:「香料」「乳化剤」「pH調整剤」など、複数成分を一括名で表示できるもの

「表示されていないから怪しい」ではなく、「ルールがあって表示されていない」場合もある。まずは落ち着いて全体を見てみましょう。


無添加生活で特に気をつけたい添加物リスト

添加物の種類はとても多く、全部を把握しようとすると疲れてしまいます。

まずは「用途名の義務表示がある8項目」から覚えておくと、ラベルチェックがスムーズになります。

種類具体的な名称(例)主な用途と代表的な食品
発色剤亜硝酸ナトリウムハム・ソーセージの色を保つ。食中毒防止の役割も
着色料タール系色素、β-カロテン梅干しの色付け、アイスクリームの色の補強など
防かび剤チアベンダゾール、イマザリル輸入柑橘類(レモン・オレンジなど)の皮に使用
保存料ソルビン酸(カリウム)かび・細菌の繁殖を抑える。ジャム・漬物など
甘味料アスパルテーム、スクラロース砂糖の代わりに甘みをつける。低カロリー食品など
増粘剤・安定剤ペクチン、カロブビーンガムゼリーの食感を整える、アイスクリームの形を保つ
酸化防止剤亜硫酸塩、EDTA油脂・加工食品の酸化・変色を防ぐ
漂白剤次亜硫酸ナトリウム食品の色を白くする・褪色させる。かんぴょうなど

この8種類は「用途名+物質名」のセットで表示が義務付けられています(例:「保存料(ソルビン酸K)」のように)。ラベルを見たときに見つけやすいので、まずこの8つをチェックする習慣をつけてみてください。


無添加食品を選ぶときの3つのポイント

ポイント① 原材料はシンプルなものを選ぶ

原材料の種類が少ないほど、添加物が入り込む余地も少なくなります。

「醤油なら大豆・小麦・塩だけ」「みそなら大豆・米・塩だけ」というように、素材の名前だけで構成されているものを選ぶのが基本です。

カタカナが多い=添加物が多い、という目安にもなりますよ。

ポイント② 「無添加」の表示だけを信じない

「化学調味料無添加」と書いてあっても、他の添加物(保存料・着色料など)が入っている場合があります。

パッケージの表に書かれている文言よりも、裏面の原材料表示を確認するクセをつけましょう。消費者庁のガイドラインでも「無添加」表示の誤認を招く表示は問題とされています。

ポイント③ 完璧を目指さない

全部の添加物を避けようとすると、買えるものがなくなって商品選びに疲れてしまいます。

筆者のおすすめは「毎日使う調味料だけ、まず無添加に変えてみる」こと。醤油・みそ・だしを変えるだけで、毎日の食事がずいぶんシンプルになります。

💡 はじめの一歩のヒント
今使っている醤油がなくなったら、次に買うとき原材料を見てみる。それだけでOKです。「変えなきゃ!」ではなく「見てみようかな」くらいでちょうどいいと思っています。


カテゴリ別|無添加食品の選び方チェックリスト

カテゴリ選ぶときのチェックポイント気をつけたい添加物
醤油大豆・小麦・塩のみの表示か確認アルコール、甘味料
みそ大豆・米(麦)・塩のみか確認。「酒精」の記載を確認酒精(アルコール)、調味料(アミノ酸等)
だし天然素材のみかチェック。パックタイプが無添加を選びやすい調味料(アミノ酸等)、酵母エキス、食塩
ハム・ソーセージ「亜硝酸Na不使用」表示を確認発色剤(亜硝酸Na)、保存料、リン酸塩
輸入柑橘類皮を使う場合は防かび剤の表示を必ず確認防かび剤(OPP、TBZ、イマザリルなど)
菓子・飲料「カタカナが少ない方」を選ぶ意識から人工甘味料(スクラロース・アセスルファムKなど)、着色料

「添加物は危険?」安全性の考え方について

「添加物は体に悪い!」という情報をSNSで見かけることもありますよね。

でも、正しく知っておくとちょっと落ち着けます。

日本では食品添加物の安全性は、内閣府の食品安全委員会がデータをもとに科学的に評価し、厚生労働省が使用できる量と食品の基準を設定しています。

その基準の中心となるのがADI(許容一日摂取量)という考え方。一生涯毎日食べ続けても健康への悪影響がないと考えられる量のことです。

ちょっと具体的な例で考えてみると…

保存料のソルビン酸(体重60kg)の場合、ADIに達するには最大量が添加されたジャムを毎日1.5kg、一生食べ続ける必要があります。

気にしすぎるのも疲れる。ただ、だからといって「気にしなくていい」というわけでもないと思っています。

毎日食べるものだからこそ、できる範囲でシンプルなものを選ぶ。それがゆる無添加生活の考え方です。


無添加生活を無理なく続けるための3つのコツ

① 全部いっぺんに変えない

「よし、今日から全部無添加に変える!」は続きません(経験談)。無添加食品を全部揃えるとなるとコストが高くなるので、今使っているものがなくなったら次は無添加を試す、くらいのペースが長続きします。

② 外食・旅行では気にしない

家でなるべく無添加のものを選んで料理をしだすと、外食ができなくなる方もいます。私は外食やお出かけのときは気にせず楽しむようにしています。ストレスをためないことも、健康の大事な一部です。

③ 「特売」と「無添加」を上手に使い分ける

無添加食品は、やはり少し値段が高いので悩んでしまうこともあります。「調味料は無添加にこだわる、でも野菜は特売でOK」というように、自分なりのメリハリを決めておくと食費もおさえやすくなります。

ひとことメモ
最初から100点を目指す必要はありません。「今日はラベルを見てみようかな」という小さな一歩を積み重ねることが、10年後のからだをつくると信じています。


まとめ|無添加食品の選び方

チェックポイントポイント
「無添加」表示の意味何が無添加なのかをセットで確認する
ラベルの読み方スラッシュ(/)の後ろが添加物。重量の多い順に並ぶ
気をつけたい添加物用途名が義務表示の8項目(発色剤・保存料・着色料など)をまず覚える
選び方の基本原材料がシンプルなものを選ぶ。カタカナが少ない方が目安
続けるコツまず調味料から。完璧を目指さず、ゆるく長く

正しい知識を持つことで、不安が安心に変わります。

スーパーでお買い物をする時に、手に取った商品の裏面を確認する。添加物は入っているけど、どうしようと悩んだ時は、少しでも添加物表記の少ないものを選ぶ。これを繰り返すだけ。ゆる無添加生活を楽しみましょう。

─ 執筆:ゆる無添加ノート
※参考:消費者庁 食品表示基準 / 厚生労働省 食品添加物