「本みりん=無添加」じゃなかった!糖類入りでも本みりんと名乗れる理由と3種類の違い

本みりんノートイコール無添加「知識編」アイキャッチ画像 食べるもの
記事内に広告が含まれています。

「本みりんを買ったのに、原材料をよく見たら糖類って書いてある…。これって無添加じゃないの?」

そう思ってこのページにたどり着いた方、いませんか。

実はそれ、少し前の私です。

ゆるく無添加生活を続けて10年目になりますが、それでも「本みりん」と書いてあるだけで安心して買ってしまい、あとから原材料表示を見てショックを受けました。

この記事では、私がグリーンコープで買った本みりんで経験した失敗談をもとに、

  • みりん売り場でよくある勘違い
  • 「本みりん」でも糖類やアルコールが入っている理由
  • レジに行く前にできる、原材料表示の30秒チェック

を、無添加初心者の方にもわかるようにお話しします。

私と同じ「え、無添加じゃなかったの?」を経験しないための記事です。ゆるっと読んでいってください。


無添加生活を始めたばかりの頃、いちばん困ったのが調味料選びでした。

スーパーのみりん売り場に行くと、「本みりん」「みりん風調味料」「みりんタイプ」…と似たようなボトルがずらり。値段も300円くらいから1,000円超えまでバラバラで、裏の原材料表示を読もうにも、当時の私にはどれが良くてどれがダメなのか、さっぱりわかりませんでした。

結局その日は何も買わずに帰った記憶があります。

そんな私が頼ったのが、グリーンコープでした。

グリーンコープは九州を中心に展開している生協で、「なんとなく、からだにやさしい商品を置いてくれている」というイメージがあり、通うようになりました。実際、不要な食品添加物を極力使わない方針で商品づくりをしていて、無添加を意識しはじめた人にとっては心強い存在です。

そこで見つけたのが、比較的手頃な価格の本みりん。ラベルには「本みりん」の文字。

「グリーンコープに置いてる本みりんなら間違いないよね」

そう思って、深く考えずに買い物かごへ。それから何も疑わず、煮物や照り焼きに使い続けていました。

ところがある日、ふとボトルの裏を見て気づいたんです。

原材料に、糖類の文字。

本みりん実物写真
本味醂
本みりん成分実物写真
本味醂成分

「え、無添加じゃなかったの…?」

10年ゆるく無添加をやってきて、まだラベルを読み切れていなかった自分にも、ちょっとへこみました。

でも冷静になって考えると、グリーンコープは「無添加・オーガニック専門店」ではありません。組合員が続けやすい価格帯の商品も揃えている生協なので、すべての商品が完全無添加とは限らない。それは当たり前のことでした。

悪いのは、「本みりん=無添加」と思い込んで、原材料表示を確認しなかった私だったんです。


私と同じ勘違いをしないために、まずここを押さえてください。

スーパーや生協のカタログで「みりん」として売られているものは、大きく3種類に分かれます。

  • 本みりん:もち米・米こうじ・焼酎(または醸造アルコール)などを熟成させた酒類。アルコール分は14%前後
  • みりん風調味料:アルコールはほぼゼロ。水あめなどの糖類や酸味料・調味料で「みりんらしい味」に仕上げたもの
  • 発酵調味料(みりんタイプ):アルコールを含むが、食塩を加えて飲めなくすることで酒類扱いを避けたもの

添加物という視点で選ぶなら、基本は「本みりん」。ここまでは、無添加系の情報でよく語られるとおりです。

問題はここからです。

実は酒税法上、本みりんには、もち米・米こうじ・焼酎のほかに「醸造アルコール」や「ぶどう糖・水あめなどの糖類」を副原料として加えることが認められています。つまり、糖類が入っていても、法律上は堂々と「本みりん」と名乗れるんです。

  • 昔ながらの本みりん原材料は「もち米・米こうじ・焼酎」の3つだけ。米の力だけで甘みを引き出す
  • 糖類・醸造アルコール入りの本みりん:短期間・低コストで造れるぶん手頃。甘みを糖類で補っている

私が買った本みりんは、後者のタイプだったというわけです。「本みりん」の4文字だけを見て安心してはいけない。これが、今回の失敗でいちばん学んだことでした。


ここで誤解してほしくないのは、糖類入り=危険、ではないということです。

本みりんに使われる糖類は、ぶどう糖や水あめといった、いわゆる糖分。保存料や着色料のような食品添加物とは別ものです。みりん風調味料によく入っている酸味料や調味料(アミノ酸等)と比べれば、原材料はずっとシンプルです。

だから私は、糖類入りとわかったあとも、このみりんを普通に料理に使っています。照りもツヤもきれいに出るし、味も十分おいしいです。

無添加生活を10年続けられたコツは、「完璧を目指さないでゆるく続けること」だと思っています。

  • 100点の無添加じゃなくても、みりん風調味料から本みりんに変えただけで大きな一歩
  • 気づいた時点で、次からもう一段こだわればいい

そんなふうに、ゆるく段階を上げていくくらいがちょうどいい。今回の失敗も「ラベルを読む練習をさせてもらった」と思うことにしています。

ちなみにグリーンコープには、糖類・醸造アルコールを使わず、もち米・米こうじ・米焼酎だけで造った「米だけの本みりん」という商品もあります。今のボトルを使い切ったら、次はこちらを試してみるつもりです。使い比べたら、また正直な感想をこのブログに書きますね。


「理由はわかった。で、結局レジに行く前にどこを見ればいいの?」という方のために、実際に売り場で3商品のラベルを見比べながら作った「迷わない3ステップチェック」を、実践編の記事にまとめました。

名称→原材料→産地の順に、1本30秒で判断できる方法です。売り場で固まった私の実体験レポ(実物ラベル写真つき)とあわせてどうぞ。


Q
本みりんに入っている「糖類」は体に悪いものですか?
A

ぶどう糖や水あめなどの糖分で、保存料などの食品添加物とは別ものです。過度に怖がる必要はありませんが、「米だけの甘み」にこだわりたい方は、原材料3つだけの本みりんを選ぶと安心です。

Q
本みりんがスーパーで見つかりません。
A

本みりんはアルコール分14%前後の「お酒」なので、酒類販売免許のある店にしか置けません。調味料売り場になければお酒コーナーを見てみてください。お酒を扱っていないお店には、そもそも本みりんは置いていません。

Q
子どもの料理に本みりんを使っても大丈夫?
A

アルコールを含むので、しっかり加熱して煮切って(アルコールを飛ばして)から使ってください。

Q
グリーンコープの商品は無添加じゃないの?
A

グリーンコープは不要な添加物を極力使わない方針の生協ですが、無添加専門店ではありません。手頃な価格帯の商品には糖類などで調整されたものもあるので、生協の商品でも原材料表示の確認は習慣にするのがおすすめです。


最後に、この記事のポイントです。

無添加生活10年目の私でも、思い込みで失敗します。だからこそ、完璧じゃなくていいので「裏返して見る」だけ、今日から一緒に始めてみませんか。

執筆:うらラベル手帖  参考:消費者庁 食品表示基準/酒税法におけるみりんの原料規定