調味料は小さいサイズから試す。無添加本みりん300mlで確かめたこと

調味料は小さいサイズから試す記事 食べるもの

よさそうな、無添加の調味料を見つけた。でも大きいサイズしかない。使い切れなかったらどうしよう——。

そこで手が止まってしまう気持ち、よくわかります。私は一度、それで失敗したことがあるからです。

こんにちは、うららです。

アレルギー体質・敏感肌で、ゆるく無添加生活を続けて10年目になります。元エステティシャンで、商品を裏返して原材料ラベルを見るのが習慣になりました。

今回は、一度使ってみたかった角谷文治郎商店の「三州三河みりん」を、あえて300mlで購入しました。なぜ小さいサイズにしたのか。そして実際どうだったのかという記録です。

先に結論をお伝えします。

気になる調味料は、まず小さいサイズで試す。これが今の私のやり方です。

100mlあたりの単価は、たしかに割高になります。今回のみりんで計算すると、300mlは1800mlより約26%高い。でも私は、この差を「試すための費用」として納得しています。

大きいサイズを買って使い切れないより、小さいサイズを使い切って「次はこれにしよう」と決められる方が、私にはずっと気楽でした。

なぜこう考えるようになったのか。以前の失敗が理由です。

井上古式じょうゆを900mLで買ったとき、使い切るのに時間がかかってしまったのです。味は気に入っていました。それでも、我が家の消費ペースには大きすぎたのです。

おいしいものを、急かされるように使う。あの感覚が、どうも心地よくありませんでした。

だから今回のみりんは、最初から「小さいサイズがあるものを選ぼう」と決めていました。

購入した300mlの賞味期限は2027年6月。1年近くあります。アルコール分も13.5%あり、保存の面では醤油より心配の少ない調味料でした。

つまり「醤油で懲りたから、みりんも小さく」という私の判断は、厳密には的外れだったかもしれません。

それでも私は、まず試して合わなかったときに残る量を減らしたかった。

大きいサイズの方が割安だと知っていて、それでも小さい方を選ぶ。何を譲るかを自分で決めたのなら、それは失敗ではないと思っています。

「割高」がどのくらいなのか、数字で見てみましょう。三州三河みりんには300ml・700ml・1800mlがあります。メーカーの希望小売価格(税抜)をもとに、100mlあたりを出してみました。

容量希望小売価格(税抜)税込換算100mlあたり
300ml870円約957円約319円
700ml1,810円約1,991円約284円
1800ml4,130円約4,543円約252円

※2026年8月時点。実際の販売価格は店舗によって異なります。

300mlは700mlより約12%、1800mlより約26%割高でした。

割高なのは事実です。ただ私は、「思ったより差が小さい」と感じました。1800mlを買って半分残すことを考えれば、この差は十分に許容できます。

もうひとつお伝えしておきたいことがあります。

三州三河みりんは、2025年11月に価格が改定されました。300mlは税抜540円から870円へ、約6割の値上げです。

メーカーの案内によると、国産米の仕入れ価格の高騰と、原料米そのものの確保が難しくなっていることが理由とのことでした。契約農家のお米を適正な価格で買い取る形で造ってきた蔵なので、お米の状況がそのまま価格に表れたということですね。

値上げは家計には痛いです。だからこそ、いきなり大きいサイズに手を出しにくくなったとも言えます。なぜ上がったのかが公開されているのは、ありがたいことだと思っています。

三河みりん300mlボトル写真
項目内容
品目本みりん
商品名三州三河みりん
原材料名もち米(佐賀県、北海道、愛知県、滋賀県)、米こうじ(愛知県産米)、本格焼酎(愛知県産米・自社港本町蔵製)
アルコール分13.5%
エキス分43度以上
内容量300ml
賞味期限2027年6月(購入品の表示)
製造者株式会社角谷文治郎商店(愛知県碧南市)
購入価格988円(税込)※2026年7月筆者購入時点
購入場所地方スーパーの酒売り場

私が調味料を選ぶときは、名称 → 原材料 → 産地の順で見ています。三州三河みりんは、この3ステップがとても見やすいラベルでした。

1. 名称は「本みりん」

まず品目の欄を見ます。ここが「本みりん」であることが出発点です。棚には見た目のよく似た「みりん風調味料」も並んでいますが、名前が似ているだけで中身は別のものです。この違いはみりんの知識編に書きました。

2. 原材料は3つだけ

三河みりん成分写真

もち米、米こうじ、本格焼酎。これだけです。

私は買い物のときに原材料の数を数える癖があります。数が少ないほど良いという意味ではなく、何が入っているのかを自分で把握できるのが安心だからです。

3. 産地が原材料ごとに書いてある

もち米は佐賀県・北海道・愛知県・滋賀県。米こうじは愛知県産米。本格焼酎は愛知県産米で、しかも自社の蔵で造ったものだと書かれています。

原材料ひとつひとつに産地が添えられている表示は、そう多くありません。産地の見方は食品表示の見方にまとめています。

私がふだん使っているのは、白扇酒造の福来純です。せっかく2本あるので、カップに少しずつ注いで並べてみました。

三河みりん(左)と福来純みりん(右)色の比較
左:三河みりん 右:福来純みりん

並べるとはっきりわかります。画像右側の福来純は琥珀色に近く、画像左側の三州三河みりんはそれより明るい黄金色でした。

そのまま少しなめてみると、福来純は甘みも香りも濃く、はっきりしています。三州三河みりんは、それに比べてまろやかに感じました。角がとれているというか、するりと入ってくる印象です。

性格が違うという感想が、いちばん近いです。直接飲み比べれば違いはすぐにわかるので、あとはお好みで選べば大丈夫です。

※個人の感想です。効果・効能を保証するものではありません。

飲み比べればあれだけ違うのに、他の調味料と合わさって加熱されると、その差はほとんど感じ取れませんでした。だしや醤油の味の方が前に出るからかもしれません。

がっかりしたかというと、逆でした。どちらを選んでも料理はおいしくできるということですから。

そして、これが「小さいサイズから試す」の答え合わせにもなりました。料理での差がわずかなら、大きい1本を選び抜こうと何時間も悩む必要はありません。小さいサイズで実際に使ってみて、好きな方を選べばいい。それだけのことでした。

ただし、差を感じなかったのは無添加の本みりん同士を比べた場合の話です。以前使っていた糖類入りの本みりんと福来純を並べたときは、色も味もはっきり違いました。その様子は福来純のレビュー記事に書いています。

どのみりんでも同じ、という意味ではありません。原材料3つの本みりんまでたどり着けば、そこから先はお好みで大丈夫、ということですね。

角谷文治郎商店には、もうひとつ「有機三州味醂」という本みりんがあります。有機JAS認証を受けた商品です。

ここで気づいたことがあります。今回買った三州三河みりんのラベルには、有機JASマークがありません。

同じ蔵で、同じ「もち米・米こうじ・本格焼酎」という原材料なのに、有機認証があるものとないものが並んでいる。無添加とオーガニックがまったく別の軸だということが、とてもわかりやすく見える例だと思いました。

価格を並べると、その差もはっきりします(いずれも1800ml・税込換算)。

商品税込換算
三州三河みりん約4,543円
有機三州味醂約6,336円

同じ蔵の同じ製法でも、約1.4倍。この差が、有機という育て方にかかる費用ということですね。

私は有機三州味醂を使ったことがないので、味については何も書けません。ただ、どちらを選ぶかは「無添加かどうか」ではなく、「有機まで求めるかどうか」で決める話だとわかりました。

有機と無添加のちがいはオーガニックと無添加のちがいにまとめています。

みりんに限った話ではありません。私は今、初めて買う調味料は小さいサイズからを基本にしています。

理由は3つあります。

合わなかったときの後悔が小さい 良い商品でも、自分に合うとは限りません。調味料も同じです。

使い切る前に味が落ちる調味料がある 醤油のように、開封後に風味が変わりやすいものは特にそうです。安く買っても、おいしくない状態で使い切るなら意味がありません。

いろいろ試せる これがいちばん大きいかもしれません。1800mlを1本買えば、その1本と何ヶ月も付き合うことになります。300mlなら、次は別の蔵のものを試せます。

もちろん、使う量が多いご家庭なら大きいサイズの方が合理的です。私の場合は、量より「試す回数」を優先しているというだけの話です。

100mlあたりの単価は高くなります 先ほどの表のとおりです。たくさん使うご家庭なら、最初から700mlや1800mlの方が経済的です。

そもそも小さいサイズがない商品もあります 無添加の調味料は、大容量しか作られていないこともあります。その場合は「使い切れる量か」を先に考えてから買うようにしています。

普通のスーパーでは見つけにくいことがあります イオンでは見つけられませんでした。私は地方スーパーの酒売り場で見つけています。

開封後の保存方法は書かれていませんでした 私が買ったボトルには、開封後の保存についての記載が見当たりませんでした。本みりんはアルコール分を含むため常温で保存できるとされることが多いのですが、私は自己判断せず、直射日光の当たらない涼しい場所に置いています。気になる方はメーカーに確認するのが確実です。

小さいサイズが向いていると思う人

  • 初めて買う銘柄で、味の好みがわからない
  • 家族が少なく、消費ペースがゆっくり
  • いろいろな蔵のものを試してみたい
  • 開封後の風味が気になる

大きいサイズの方がいいと思う人

  • その調味料を毎日たっぷり使う
  • 買う銘柄はもう決まっている
  • 1mlあたりの価格を優先したい
Q
みりん風調味料とは何が違うのですか?
A

原材料からして別のものです。本みりんはもち米と米こうじをアルコールで仕込んだお酒の一種で、みりん風調味料は糖類や酸味料などで似た味に整えたものです。

私は本みりんしか使っていないので、味を比べた感想は書けません。ただ、ラベルの原材料欄を並べれば違いは一目でわかります。詳しくはみりんの知識編をご覧くださいね。

Q
アルコール分13.5%とありますが、子どもの料理に使えますか?
A

本みりんはアルコールを含むお酒です。一般的には加熱によってアルコールは飛びますが、飛び方は加熱時間や調理法によって変わります。

小さなお子さんや、体質・持病などで気になる場合は、自己判断せずかかりつけの医師や専門家に相談してくださいね。

Q
福来純と三州三河みりん、どちらを買えばいいですか?
A

私は「どちらでも大丈夫」だと思っています。

そのまま味わうなら、濃いはっきりした甘さが好きな方は福来純、まろやかさが好みなら三州三河みりん。料理に使うぶんには、私は大きな差を感じませんでした。

まずは小さいサイズで、両方試してみるのがいちばん確実です。

  • 気になる調味料は、まず小さいサイズから試すようにしています
  • きっかけは、900mLの醤油を使い切れなかった失敗
  • 三州三河みりん300mlは、1800mlより約26%割高。でも「試すための費用」として納得できる差でした
  • 福来純と飲み比べると色も甘さも違いましたが、料理では大きな差を感じませんでした
  • だからこそ、悩んで1本を選び抜くより、小さいサイズで試す方が早いと思っています

大きいサイズの方が安いのは、わかっています。それでも私は、使い切れる量から始めることにしました。気になっている調味料があるなら、小さいサイズを探してみてくださいね。

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※本記事は個人の感想および購入時点の情報に基づくものです。価格や商品仕様は変更される場合がありますので、最新の情報は販売店・メーカー公式サイトでご確認ください。体質や健康に関わるご判断は、医師などの専門家にご相談ください。

執筆:うらラベル手帖