無添加で国産の本みりんが見つからない!売り場で迷わない「3ステップ」の選び方

無添加国産本みりんが見つからない「実践編」記事のアイキャッチ画像 食べるもの
記事内に広告が含まれています。

「無添加で、国産の本みりんが欲しい」

そう決めて売り場に行ったのに、ボトルを裏返した瞬間、頭が真っ白になったことはありませんか。

……はい、先日の私です。

前回の記事で、グリーンコープで買った本みりんに糖類が入っていたことを書きました(知識編:なぜ本みりんに糖類が入っているのか?理由はこちらの記事で)。

その反省を活かして、今回は「無添加×国産の本みりん」を探しにグリーンコープの実店舗へ。ところが売り場に立ってみると、

「無添加って、どの成分が入っていなければ無添加なんだっけ?」 「本みりんの表示と、無添加と、国産…どれから見ればいいの?」

と、事前に調べていったはずなのに大混乱。ラベルの前で5分くらい固まりました。

この記事では、その売り場レポと、混乱した私がたどり着いた「迷わない3ステップチェック」をお伝えします。結論から言うと、私の行った店舗に「無添加×国産」の本みりんはありませんでした。でも、だからこそ見えてきたことがあります。


私が行った店舗のみりん売り場には、「本みりん」と名の付くものが3種類並んでいました。

① 御勅使本みりん

  • 原材料:もち米(ベトナム産)、米麹(ベトナム産米)、醸造アルコール、糖類
  • 産地:ベトナム/価格:778円
  • → 糖類・醸造アルコール入り。お米も外国産

② 玉泉白瀧本味醂

  • 原材料:もち米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール、糖類(国内製造)
  • 産地:国産/価格:1,068円

③ 米だけの本みりん

  • 原材料:もち米(タイ産)、米こうじ(タイ産米)、米焼酎
  • 産地:タイ/価格:1,152円
  • → 糖類・醸造アルコール不使用。ただしお米は外国産
本みりんベトナム産実物写真
御勅使本みりん成分
国産本みりん成分実物写真
②玉泉白瀧本味醂成分
米だけの本みりん成分実物写真
③米だけの本みりん成分

つまり私の行った店舗では、

  • 無添加(原材料3つだけ)の本みりんはある。でもタイ産
  • 国産のお米だけで造られた、原材料3つだけの本みりんはない

という結果でした。

※品揃えは店舗やカタログの時期によって変わります。あくまで「私が行った日・行った店舗」の話として読んでくださいね。(店頭価格は2026年7月8日時点のものになります)


帰り道に考えて、気づきました。私が固まった理由は、性質のちがう3つの条件を、ラベルの上で一度にチェックしようとしていたからです。

みりん選びには、実は別々の3つの軸があります。

  • 軸1:種類…本みりんか、みりん風調味料か、発酵調味料か
  • 軸2:添加の有無…糖類や醸造アルコールが加えられているか
  • 軸3:産地…お米が国産か、外国産か

やっかいなのは、みりんのラベルに「無添加」と大きく書いてくれている商品はほとんどないこと。醤油や味噌とちがって、みりんの「無添加かどうか」は自分で原材料欄を読んで判断するしかないんです。

しかも「本みりん」という名称は、糖類や醸造アルコールが入っていても名乗れます(詳しくは前編で)。「本みりんの文字=無添加の証拠」ではないので、名称だけ見て安心すると、私のように前回の失敗を繰り返します。

3つの軸がラベルの別々の場所に散らばっているのに、頭の中でごちゃ混ぜに探すから混乱する。なら、見る順番を決めてしまえばいいんです。


売り場でボトルを裏返したら、この順番で、この場所だけを見てください。1本30秒で判断できます。

裏ラベルの一括表示、いちばん上の「名称(品目)」欄を見ます。

  • 「本みりん」→ ステップ2へ
  • 「みりん風調味料」「発酵調味料」→ ここで棚に戻してOK

表のパッケージの雰囲気ではなく、必ず裏の名称欄で確認。ここは迷う余地のない足切りです。

ここが「無添加かどうか」の判定ポイントです。覚えることはひとつだけ。

「3つだけなら合格。4つ以上なら何かが足されている」

原材料欄に「糖類」「醸造アルコール」「水あめ」の文字があれば、甘みやアルコールを補ったタイプ。危険なものではありませんが、”米の力だけで造った本みりん”ではありません。

「どの成分が入っていたらダメなんだっけ?」と成分名を暗記しようとすると、売り場で私のように固まります。成分名を覚えるのではなく、原材料の数を数える。これなら混乱しません。

最後に、原材料名のうしろのカッコを見ます。

  • もち米(国産 or 県名)、米こうじ(国産米)→ 国産
  • もち米(タイ産・ベトナム産など)→ 外国産

産地はいちばん最後でいい理由があります。ステップ1と2をクリアしていない商品の産地を見ても意味がないから。順番を守ることで、見なくていい情報を見なくて済みます。

まとめると:①名称「本みりん」→ ②原材料3つだけ → ③カッコ内が国産。この順で3つ揃えば「無添加×国産の本みりん」です。


さて、私の行った店舗のように「①②は揃うけど③が揃わない」とき、どうするか。

私は、③産地をいったん譲って、「米だけの本みりん」(タイ産・原材料3つだけ)を選びます。

理由はシンプルで、前回の私の失敗が「糖類・醸造アルコール入りに気づかなかった」ことだったから。まずは自分が一番気になっていた軸を優先しました。それに、産地がタイ産でも、グリーンコープが取り扱いの中で原材料を明示してくれているので、判断材料は十分あります。

もちろん「多少甘みが足されていても、国産のお米のほうが安心」という考え方もあって、それも間違いじゃありません。3つの軸のどれを優先するかは、家庭の予算と価値観で決めていい。大事なのは、「何を譲ったか」を自分でわかったうえで選ぶことです。

前回の私は、何を譲ったのかもわからないまま買っていました。今回は、譲るものを自分で決めて買えた。この差が、ゆるく無添加を続けるうえでは大きいと思っています。

なお、「無添加×国産」を3つとも揃えたい場合は、酒屋さんや自然食品店、ネット通販まで探す範囲を広げる必要がありそうです。手に入ったら、また正直にレポートしますね。


Q
「無添加」と書いていないみりんは、無添加ではないの?
A

みりんは「無添加」表示のない商品がほとんどです。書いていない=添加されている、ではありません。原材料欄が「もち米・米こうじ・焼酎」の3つだけなら、表示がなくても実質的に無添加の本みりんです。

Q
外国産のお米は避けたほうがいい?
A

外国産=危険ということではありません。グリーンコープのように原材料や産地をきちんと開示しているものなら、判断材料はそろっています。気になる方は国産を、まず添加の有無を優先したい方は原材料3つを、と自分の軸で選べば大丈夫です。

Q
3ステップは、みりん以外にも使える?
A

「名称 → 原材料の数 → 産地」の順に見る方法は、醤油や酢など他の基礎調味料でもほぼそのまま使えます。まずはみりんで練習するのがおすすめです。


  • 私の行ったグリーンコープの店舗に「無添加×国産」の本みりんはなかった(無添加ならタイ産、があった)
  • 売り場で混乱するのは、種類・添加・産地という3つの軸を一度に見ようとするから
  • 裏ラベルを ①名称 → ②原材料の数(3つだけ?) → ③カッコ内の産地 の順にチェックすれば迷わない
  • 3つ揃わないときは、自分がどの軸を優先するかを決めてから選べばOK。譲るものがわかっていれば、それは失敗ではありません

みりんでラベルを見る練習ができたら、他の調味料にも同じ目を向けてみてください。

知識編(「本みりん=無添加」じゃなかった!話)とあわせて読むと、ラベルのどこを見ればいいかがつながるはずです。

完結編を書きました。

参考:消費者庁 食品表示基準/酒税法におけるみりんの原料規定