無添加の焼肉のたれはある?イオンと自然食品店の棚を見比べた記録

無添加焼肉のたれアイキャッチ画像 食べるもの

焼肉のたれの原材料表示、見たことはありますか。

私は先日、あらためて見てみて驚きました。裏返すと、思っていたよりずっと長いのです。

こんにちは、うららです。

アレルギー体質・敏感肌で、ゆるく無添加生活を続けて10年目になります。元エステティシャンで、商品を裏返して原材料ラベルを見るのが習慣になりました。

今回は、無添加の焼肉のたれを探して、イオンと自然食品店の売り場を実際に見比べてきた記録です。

先に結論をお伝えします。

私の行ったイオンの焼肉のたれ売り場で、原材料を確認できた無添加のたれは2種類でした。そのうち1本は400gで570円(税込)。

自然食品店に行けば選択肢は増えます。でも、100gあたりの単価で見るとイオンのものが半分以下だったのです。

「無添加のたれは自然食品店に行かないと買えない、しかも高い」——私もそう思っていました。でも、まずはイオンの棚を裏返してみるところから始められます。

焼肉のたれは、たくさんの材料を合わせて作る調味料です。醤油、砂糖、果物、香辛料……と並ぶのは当然として、そこに味を整えたり、とろみをつけたり、色を濃くしたりするための材料が加わることがあります。

売り場で何本か裏返してみたのですが、原材料欄の長さは商品によってずいぶん違いました。

私が気にして見ているのは、だしの記事でも書いた酵母エキスたんぱく加水分解物です。

酵母エキスは、パンやお酒を作るときに使う酵母から、うま味の成分を取り出したものです。酵母を自ら分解させたり、酵素を加えたりして作られます。

たんぱく加水分解物は、大豆や小麦、肉などのたんぱく質を、酸や酵素で細かく分解したもの。分解するとアミノ酸になり、これがうま味として働きます。

どちらも、少量で味に厚みを出せる便利な材料です。

そしてここが大事なところなのですが、この2つは食品表示のうえでは「添加物」ではなく「食品」として扱われます。原材料名の欄に、醤油や砂糖と同じように並びます。

だから何が起きるかというと——「化学調味料無添加」と大きく書かれた商品にも、酵母エキスが入っていることがあるのです。表示のルールのうえでは、何も間違っていません。

念のためお伝えしておくと、私はこの2つを「体に悪いから避けている」わけではありません。多くの食品に使われている、ごく一般的な材料です。

私が避けているのは、素材そのものの味を知りたいからという、それだけの理由です。だしや醤油の味を確かめたいのに、うま味が足してあると、何の味を食べているのかわからなくなる気がして。私の好みの話だと思ってくださいね。

だからこそ、「無添加」の4文字ではなく、原材料欄そのものを見るようにしています。表示に嘘がなくても、私が知りたいことは書いていないことがあるからです。

同じ話はめんつゆの記事でも書きました。売り場は違っても、見るところは同じです。

まずはイオンです。焼肉のたれのコーナーは、思っていたよりずっと賑やかでした。ご当地もの、有名店の味、辛口・甘口……と、種類が豊富です。

その中で、原材料を1本ずつ裏返して確認していきました。

味研焼肉のたれボトル実物写真

これが今回購入した1本です。

まず、商品名そのものに注目してください。

(食品添加物)無添加焼肉のたれ

カッコの中に「食品添加物」と書かれています。つまり「食品添加物が無添加です」と、商品名で言い切っているのです。

私はいつも「無添加と書いてあったら、何が無添加なのかをセットで確認する」とお伝えしています。この商品は、その答えが商品名に書いてありました。ここまで明快な表示は、なかなかありません。

味研やきにくのたれ成分
項目内容
名称焼肉のたれ
原材料名醤油(国内製造)、砂糖、本みりん、ごま油、米酢、にんにく(国産)、すり胡麻、香辛料、(一部に小麦・大豆・ごまを含む)
内容量400g
賞味期限2027.4.17(購入品の表示)
保存方法直射日光を避け冷暗所。開封後は冷蔵庫
製造者有限会社味研(山梨県山梨市)
食塩相当量11.9g/100g
購入価格570円(税込)※2026年8月購入時点

原材料は8つ。酵母エキスも、たんぱく加水分解物もありません。増粘剤、カラメル色素、酸味料、保存料も見当たりませんでした。

そして、うれしい発見がひとつ。本みりんが使われています。

みりん風調味料でも、糖類入りの本みりんでもなく、「本みりん」。この違いについてはみりんの知識編に書きましたが、たれの原材料にまで本みりんを使っているのは、正直ちょっと感動しました。

ラベルには「非加熱製法の生」とあります。加熱していないぶん、開封後は冷蔵庫での保管が指定されていました。ここは後ほど注意点でも触れますね。

同じ棚に、今釜屋の「やみつき梨だれ」もありました。宮崎県産の梨を使ったたれで、焼肉だれと味噌だれの2種類が並んでいます。

こちらは購入していないので、味については何も書けませんが、価格は340gで972円(税込)でした。

棚には他にも魅力的な商品がたくさん並んでいたのですが、原材料を確認して私の基準に合ったのは、この2つでした。※店舗によって取り扱う商品が異なる場合があります。

次に、自然食品店にも行ってみました。こちらは棚の様子がかなり違います。

こちらでも念のため、一本ずつ裏返して原材料を確認しました。無添加をうたうお店だからと安心せず、自分の目で見る。これは10年やってきて、変えていない習慣です。

吉田焼肉のたれ実物写真
吉田焼肉のたれ(中辛)成分

島根県雲南市吉田町の会社が作っているたれです。甘口と中辛が並んでいたので、今回は中辛を購入しました。

項目内容
名称焼肉のたれ
原材料名(中辛)醤油(島根県製造)、砂糖(粗糖)、発酵調味料(米、米麹、食塩)、玉ねぎ、にんにく、米みそ、生姜、黒ごま、七味唐辛子、(一部に小麦・大豆・ごまを含む)
内容量150ml
保存方法直射日光を避けて常温。開封後は冷蔵庫(10℃以下)
製造者株式会社吉田ふるさと村(島根県雲南市)
食塩相当量7.1g/100g
購入価格464円(税込)※2026年8月購入時点

こちらも酵母エキス・たんぱく加水分解物はありません。※吉田ふるさと村は150ml表記のため、便宜上150gとして計算しています。

原材料に発酵調味料(米、米麹、食塩)とあります。ここ、身構えませんか。私も最初は「発酵調味料って何だろう」と思いました。

でもカッコの中を見てください。米、米麹、食塩。

これ、みりんとほぼ同じ中身なんです。みりんに食塩を加えると酒税がかからない「みりんタイプ調味料」になる、という話をみりんの知識編に書きました。まさにそれと同じ構造です。

カッコの中が開示されていれば、中身は確認できる。焼肉のたれの売り場でも、みりん売り場で覚えたことがそのまま役に立ちました。

もうひとつ、細かいですが大事な点です。

原材料の醤油には「島根県製造」と書かれています。これはその醤油が島根県で作られたという意味で、大豆や小麦が国産という意味ではありません。

加工された原材料は、原料の産地ではなく製造された場所を書いてよいことになっています。産地表示にはこういう種類があるので、食品表示の見方とあわせて覚えておくと便利ですよ。

こちらは購入していませんが、パッケージが目を引きました。表面に「酵母エキス・たん白加水分解物 不使用」と書かれていたのです。

商品の顔に、この2つを名指しで書いてある。探している人にはすぐ伝わる表示だなと思いました。240gで712円(税込)です。

使っていないので味については何も書けませんが、メーカーの商品情報を見て「なるほど」と思った点がひとつあります。

とろみが、米でん粉でつけられていました。

焼肉のたれのとろみは、増粘剤で調整されることが多い部分です。そこをお米のでん粉でまかなっている。原材料表示を見る習慣がつくと、こういう工夫に気づけるようになるのが楽しいところです。

※この商品は購入していないため、原材料についてはメーカーの商品情報を参照しました。魚のエキスも使われているので、気になる方は購入時にパッケージをご確認くださいね。

おもしろかったのが、イオンで見た今釜屋のやみつき梨だれが、自然食品店にも同じ972円(税込)で並んでいたことです。

イオンの棚と自然食品店の棚は、まったく別の世界だと思っていました。でも、重なっている商品もあるんですね。

価格を比べやすくするために、100gあたりに直してみました。

商品内容量価格(税込)100gあたり売り場
味研 生はうまい400g570円約143円イオン
今釜屋 やみつき梨だれ340g972円約286円イオン・自然食品店
冨貴食研(ムソー) 焼肉のたれ240g712円約297円自然食品店
吉田ふるさと村 中辛150g464円約309円自然食品店

※2026年8月時点。店舗により価格は異なります。吉田ふるさと村は150ml表記のため、便宜上150gとして計算しています。

味研だけが、他の半分以下でした。

正直、この差には驚きました。無添加を選ぼうとすると値段が上がる、という覚悟をしていたからです。

もちろん、内容量が大きいぶん単価が下がるのは当然です。150gと400gを単純に比べるのは公平ではありません。それでも、イオンの棚に143円/100gの選択肢があるという事実は、知っておく価値があると思いました。

今回購入した味研の焼肉のたれと、吉田の焼肉のたれの味比べをしました。

焼肉のたれ比較写真(左:吉田 右:味研)
左:吉田焼肉のたれ 右:味研焼肉のたれ

こちらは小皿に出した画像ですが、見た目の違いがわかるでしょうか?色の濃さはほぼ変わらないですが、右側の味研の焼肉のたれには少し油分が見て取れます。

味を比較してみると、どちらかというと吉田の焼肉のたれの方がしょっぱさは少ないように感じました。どちらも無添加なのにしっかり味がついています。市販の一般的なたれと比べても物足りないと感じませんでした。

※個人の感想です。効果・効能を保証するものではありません。

開封後はどちらも冷蔵庫です 味研は非加熱製法、吉田ふるさと村も10℃以下の指定がありました。常温の棚に置いておけないので、冷蔵庫のスペースを少し空けておいてくださいね。

塩分は決して低くありません 味研は食塩相当量11.9g/100g、吉田ふるさと村(中辛)は7.1g/100gでした。無添加であることと、塩分が控えめであることは別の話です。かける量はいつもどおりで十分だと思います。

イオンの品揃えは店舗によって違います 私が見たのは1店舗です。同じイオンでも、店舗によって置いている商品は変わります。棚になければ、原材料を確認しながら他の商品も見てみてください。

「無添加」の4文字だけで選ばないでください 今回いちばんお伝えしたいのはここです。パッケージの「無添加」は、何が無添加なのかを確認して初めて意味を持ちます。味研のように商品名で明示してくれている商品もあれば、そうでない商品もあります。

まず味研から試すのが向いている人

  • 焼肉のたれを家族でよく使う(400gと大容量)
  • できるだけ手に入りやすい店で買いたい
  • 単価を抑えたい

自然食品店のものが向いている人

  • 少量で試したい(150gや240g)
  • 醤油ベースのあっさりした味が好み
  • 近くに自然食品店がある
Q
「無添加」と書いてあれば安心ですか?
A

「何が無添加なのか」を確認してくださいね。食品添加物が無添加なのか、化学調味料だけが無添加なのかで、中身は変わります。表示のうえでは添加物にあたらない酵母エキスやたんぱく加水分解物が入っていることもあります。

判断のしかたは無添加食品の選び方にまとめています。

Q
「発酵調味料」は添加物ですか?
A

カッコの中を見てみてください。今回の吉田ふるさと村の場合は「米、米麹、食塩」と開示されていて、みりんに近いものでした。表示のしかたによって中身は変わるので、カッコの中を確認するのがいちばん確実です。

Q
自分で作った方が早いのでは?
A

そのとおりだと思います。醤油・みりん・砂糖・すりごま・にんにくがあれば、近いものは作れます。

ただ、私は毎回作れるほどまめではありません。買えるものは買うというのが、私のゆる無添加のやり方です。

Q
他のスーパーでも見つかりますか?
A

今回調べたのは、イオンと自然食品店の2か所です。他のスーパーは確認できていないので、あるともないとも言えません。

ただ、やり方はどこでも同じです。棚の前で気になった1本を裏返して、原材料欄を見てみてください。それだけで十分です。

  • 私の行ったイオンの焼肉のたれ売り場で、原材料を確認して選べた無添加のたれは2種類
  • 味研「(食品添加物)無添加焼肉のたれ 生はうまい」は、商品名で「何が無添加か」を明示していた
  • 原材料は8つ。酵母エキス・たんぱく加水分解物なし。本みりん入り
  • 100gあたりの単価は約143円。自然食品店のものと比べて半分以下だった
  • 「無添加」の4文字ではなく、原材料欄とカッコの中を見るのが確実

無添加のたれは自然食品店にしかない、と思っていました。でも棚を1本ずつ裏返してみたら、いつものスーパーにもありました。

見る場所と見る方法を知っていれば、探しものは案外近くにあるのかもしれません。焼肉の予定があるとき、お近くのイオンで探してみてくださいね。


※本記事は筆者個人の感想および購入時点の情報に基づくものです。価格や商品仕様は変更される場合がありますので、最新の情報は販売店・メーカー公式サイトでご確認ください。体質や健康に関わるご判断は、医師などの専門家にご相談ください。

執筆:うらラベル手帖