菜種油と米油どっちがいい?両方使った筆者が違いと選び方を正直解説

アイキャッチ画像 食べるもの
記事内に広告が含まれています。

「体にやさしい油に変えたいけど、菜種油と米油ってどう違うの?」 「最初の一本はどっちを選べばいいの?」

無添加生活を始めると、まず悩むのが毎日使う「油」ではないでしょうか。

私が無添加を意識して最初に取り入れたのも、実は油でした。以来ずっと菜種油を使い続け、その後米油にも興味が出て、今は両方を使い分けています。

この記事では、実際に何年も使ってきた菜種油と米油の違いを、使って感じたこと・買える場所・価格感も含めて正直にお伝えします。スペックの比較だけではわからない「実際どうなの?」に答える記事です。

先に結論です。

これから初めて油を見直すなら、米油から始めるのがおすすめです。理由はシンプルで、匂いやくせがほとんどなく、今まで使っていたサラダ油から違和感なく置き換えられるから。

私は菜種油からスタートしたので、なたね特有の香りにすっかり慣れて今では全く気になりません。でも、米油を初めて使ったとき「あっさりして軽い」「匂いを感じない」と、その違いをはっきり実感しました。最初の一本を選ぶなら、この軽さは大きなメリットです。

とはいえ、菜種油には菜種油の良さがあります。できれば両方を一度使ってみて、違いをご自身の舌と鼻で感じてほしい。これが両方を使い続けてきた私の本音です。

まずは全体像から。表の内容は、私が実際に使って感じたことをベースにしています。

比較項目菜種油(なたね油)米油(こめ油)
原料菜種(アブラナの種子)米ぬか
風味・香りなたね特有のほのかな香りとコクくせがなくあっさり軽い。匂いをほぼ感じない
揚げ物問題なく使えるカラッと軽く仕上がる
炒め物コクが出て和食に合う素材の味を邪魔しない
原料の注意点輸入菜種は遺伝子組み換えの場合あり。国産・非遺伝子組み換え表示を確認原料の米ぬかは国産が多い
価格感国産・圧搾品はサラダ油より高め一般品は手頃。圧搾品はやや高め
買いやすさイオンや地方スーパーでも国産圧搾品が手に入るスーパーで広く入手可

※価格や取り扱いは店舗・時期によって異なります。

スペックの前に、私がこの2つの油にたどり着いた流れを簡単に。

無添加が気になり始めたとき、「毎日使うものから変えるのが一番効果的では」と考えて、最初に変えたのが油でした。以来、菜種油は平田産業のものひと筋。「無添加の油=自然食品店でしか買えない高級品」というイメージがあるかもしれませんが、平田産業の菜種油はイオンや地方のスーパーで普通に買えます。特別なお店に行かなくても買える。これが何年も続けられている一番の理由です。

菜種油生活が定着したころ、「米油もいいらしい」と気になって築野食品の国産こめ油を試したのが米油デビュー。長年なたね油に慣れた身に「匂いがない、くせがない」は衝撃でした。今は普段使いに三和油脂「まいにちのこめ油」を加えて、菜種油と米油を料理で使い分ける生活に落ち着いています。

それぞれの商品の詳細は、後半の実際に使った4本でまとめて紹介します。

無添加志向の方が油を選ぶとき、原料と並んでチェックしたいのが製造方法です。

製造方法内容
圧搾法原料に物理的な圧力をかけて搾る昔ながらの方法。採油率は低く価格は高くなりやすいが、溶剤を使わない
抽出法溶剤を使って原料から油分を効率よく取り出す方法。大量生産に向き、価格を抑えられる

ここで正確にお伝えしたいのは、抽出法で使われる溶剤は製造工程で除去され、食品としての安全性は認められているという点です。「抽出法の油=危険」ではありません。

そのうえで、「せっかく無添加を意識するなら、製法もシンプルなものを選びたい」という方は、ラベルに「圧搾」「圧搾一番搾り」と書かれたものを選ぶと納得感があると思います。私が使い続けている平田産業の菜種油も圧搾製法です。

菜種油はもう一点、原料の産地も見ておきたいポイントです。日本で流通する菜種の多くは輸入品で、遺伝子組み換えのものも含まれます。気になる方は「国産原料使用」「遺伝子組み換えでない」の2つをラベルで確認してください。米油は原料の米ぬかが国産であることが多く、この点は選びやすい油です。

菜種油には、なたね特有のほのかな香りがあります。正直、初めての方はこの香りを「油っぽい」と感じるかもしれません。私は長年使っているのですっかり慣れて、むしろこの香りとコクが料理の味を支えてくれていると感じます。特に和食の炒め物やきんぴらには、菜種油のコクがよく合います。

炒め物から揚げ物まで、料理全般に問題なく使えます。私も米油を使い始めるまでは、揚げ物も含めてすべて菜種油一本でまかなっていました。「一本で全部済ませたい」派にも十分応えてくれる油です。

栄養面では、菜種油の主な脂肪酸は、オリーブオイルにも多く含まれるオレイン酸。オレイン酸は加熱による酸化に比較的強いとされ、日常の加熱調理に向いています。なお、かつて菜種油は「エルシン酸(エルカ酸)」という成分が話題になったことがありますが、現在の国産菜種はエルシン酸をほとんど含まない品種に改良されています。国産品を選べば、この点を心配する必要はほぼありません。

米油を一言で表すなら「あっさり・軽い・匂いがない」。なたね油に慣れた私でもはっきり違いがわかるほど、くせがありません。

  • 揚げ物がカラッと軽く仕上がる
  • 素材の味を邪魔しないので、どんな料理にも合わせやすい
  • 油の匂いが気にならないので、揚げ物後のキッチンも快適

「今までサラダ油を使っていて、風味の変化に抵抗がある」という方には、間違いなく米油のほうがなじみやすいはずです。

栄養面では、米ぬか由来の成分としてγ-オリザノールやトコトリエノール(ビタミンEの仲間)が含まれることが知られており、酸化に強く加熱調理に向いた油とされています。高温でも劣化しにくい性質が、揚げ物用としての使いやすさにつながっています。

ここからは、私が実際に購入して使ってきた4本だけを紹介します。

平田産業 国産なたねサラダ油のボトル
項目内容
購入場所地方のスーパー
価格の目安910g・1,100円前後
特徴国産菜種・圧搾一番搾り・非遺伝子組み換え

無添加生活を始めてからずっとリピートし続けている油です。くせが少なく、炒め物・揚げ物・ドレッシングまで万能。国産・圧搾・非遺伝子組み換えと、無添加派が気にするポイントを全部押さえています。「菜種油を初めて選ぶ」方に、まずおすすめしたい一本です。

平田産業 純正なたね油のボトル
項目内容
購入場所イオン
価格の目安600g・721.44円 
特徴圧搾製法

「国産なたねサラダ油」が近くのお店にない時期は、イオンでこちらを買っていました。使い勝手は同様で、炒め物から揚げ物まで問題なし。イオンという身近な場所で圧搾の菜種油が買えるのは、無理なく続けたい方にとって大きなポイントです。原料の産地など詳細はパッケージの表示もあわせてご確認ください。

築野食品 国産こめ油のボトル
項目内容
購入場所オーガニック系のお店
価格の目安600g・1,500円前後
特徴国産米ぬか原料

米油に興味を持って最初に買った一本。なたね油との違い(匂いのなさ、あっさり感)を一番はっきり感じさせてくれました。揚げ物もカラッと仕上がり、品質には大満足。ただし値段は少し高めなので、私は「ここぞ」というときに使っています。

三和油脂 まいにちのこめ油のボトル
項目内容
購入場所ロピア
価格の目安1,500g・1,100円前後
特徴東北産米ぬか使用・毎日使いやすい価格帯

築野食品のこめ油より手に取りやすい価格で、日々の炒め物・揚げ物に気兼ねなく使えます。ロピアで買い物のついでに補充できるのも続けやすいポイント。「米油デビュー」の一本としてもおすすめです。

両方使っている私の使い分けはこんな感じです。

料理シーン私の選択理由
揚げ物・天ぷら・から揚げ米油カラッと軽く仕上がり、油の匂いも気にならない
和食の炒め物・きんぴら菜種油なたねのコクが和の味付けに合う
洋食・中華の炒め物どちらでも素材を活かすなら米油、コクを出すなら菜種油
お菓子作り米油くせがなく生地の風味を邪魔しない

厳密なルールではなく、「今日はどっちの気分かな」くらいのゆるさで選んでいます。まずは一本から始めて、慣れてきたら2本目を足す、くらいの気軽さで大丈夫です。

ちなみに、わが家の揚げ物・炒め物の相棒は10年使っている鉄フライパンです。

せっかく良い油を選んでも、保存方法を間違えると酸化が進んでしまいます。油の敵は「光・熱・空気」の3つです。

酸化の原因やりがちなNG対処法
窓際や明るい棚に置く扉つきの暗い棚に保管する
コンロ横に置きっぱなし使ったら火元から離れた場所へ戻す
空気フタを開けたまま調理使用後すぐフタをしっかり閉める

「大容量のほうがお得」と大きいサイズを買いたくなりますが、使い切る前に酸化しては本末転倒。開封後1〜2か月で使い切れるサイズを選ぶのがおすすめです。

Q
サラダ油と菜種油は何が違うの?
A

「サラダ油」は特定の原料を指す名前ではなく、JAS(日本農林規格)で定められた精製度の基準を満たした油の呼び名です。原料は菜種・大豆・コーンなどさまざま。一方「菜種油」は原料が菜種の油を指します。平田産業の「国産なたねサラダ油」は、菜種を原料にサラダ油の規格を満たした商品、という位置づけです。

Q
「こめ油」と「米ぬか油」は同じもの?
A

同じものです。米ぬかを原料にした油を指し、「こめ油」「米油」「米ぬか油」「ライスオイル」はすべて同じ種類の油です。

Q
圧搾法の油は高いけど、その価値はある?
A

圧搾法は採油効率が低く手間がかかるため、価格は高めになります。安全性の面では抽出法の油も問題ないとされていますが、「製法までシンプルなものを選びたい」という無添加志向の方には、価格差を納得して選ぶ価値があると私は考えています。毎日使う量はわずかなので、1本あたりの価格差ほど家計への影響は大きくありません。

Q
結局、油は1種類で十分?
A

十分です。私も長い間、菜種油1本で炒め物から揚げ物まで全部まかなっていました。まずはメインの1本を納得できるものに変えるだけで大丈夫。慣れてきて「揚げ物はもっと軽く仕上げたい」と思ったら米油を足す、という順番がおすすめです。

  • 最初の一本なら、あっさり軽くて匂いを感じない米油がなじみやすい
  • 菜種油はほのかな香りとコクが魅力。和食との相性がよく、慣れると手放せない
  • 製法が気になる方は「圧搾」表示を、菜種油は「国産・遺伝子組み換えでない」表示を確認
  • 平田産業の菜種油はイオンや地方スーパーで、まいにちのこめ油はロピアで。身近なお店で買えるものを選ぶと無理なく続く
  • 開封後は光・熱・空気を避けて保存し、1〜2か月で使い切る

私は菜種油から無添加生活を始めて、今は米油と両方を使い分けています。どちらが優れているというより、それぞれに個性があって、使い比べてこそ違いがわかるというのが正直な感想です。

まずは毎日使うメインの油を一本、納得できるものに変えてみませんか。「油ってこんなに違うんだ」という発見が、無添加生活を続ける楽しさにつながるはずです。

※本記事は筆者の使用経験にもとづく感想を含みます。感じ方には個人差があります。商品の原材料・製法・価格は変更される場合がありますので、購入時にパッケージや公式サイトの表示をご確認ください。